FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

砂の旅人 

歩いても歩いても
先は見えない砂丘の世界で
さまよい続ける
君を求めて・・・

聞こえて来るのは
砂を舞い上げる風の音と
もの悲しい心の歌だけ・・・

僕の体から溶け出した青い砂が
静かにこぼれ落ちて
砂丘の上に広がっていく
これは誰の涙なのか・・・

君を捜しながら
眠る場所を求め続ける僕は
もう人間じゃない──

何もない、君もいない
僕はただ一人
君に贈るはずだった歌を
そっと口ずさむ・・・
広大な砂丘の世界で
青い砂が流れ落ちるままに
声になることのない心の声で・・・

君は何処にいるの?
ずいぶん長い時の中
歩き続けてきたけれど
僕は君の姿さえ知らない・・・
僕の声は、君に届いているだろうか──?

「砂時計が止まってしまえばいい」

流れ落ちるその途中で
そうすれば、僕は君に包まれて
やっと長い眠りにつくことが出来るだろう・・・

そして、旅人は歩き続けた
愛しい人を求めて
哀れなヴァンパイヤは
自分が青い砂になって初めて
愛しい人に抱きとめられたことを知った──

「今は眠らせて・・・」
「この砂丘の世界で──」
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ハラメグ

管理人→ハラメグ
思春期に書き溜めた詩集(一部新作)です。



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。